TALK SHOW 2022

未来をツクル・トークショー

 

ツクル森に導かれた人々が膝を突き合わせて語るダイアログ。

今年の「ツクル森」のテーマ「みなもとにかえろう」を意識し、2つのトークショーを企画しました。

全国から「ツクル森」に集まってきてくれる仲間とのお話会です。

- ヒトは、なぜ「表現する」のか -

11月5日(土)12:45~13:45 トークショー①


柳澤史樹

The 10th FUKUSHIMA,Nippon AWAKES ディレクター/ 自分史活用アドバイザー/クリエイティブユニットTeam LINKS代表/株式会社Two Doors

福島原発事故をきっかけに、脱原発イベントや、民主主義を学ぶ「YOKOHAMAデモクラシー道場」などを主催。2016年に神奈川県最北端エリアでの農的暮らしにシフトし株式会社Two Doorsを妻と設立、「自分史」研修や哲学・食・農に関する執筆や翻訳、ビジネスプロデュースを手がけている。

2021年、NYを発端とする世界的なアートムーヴメントWide Awakesに呼応し、市民の放射能測定から派生したアーティストコレクティブ「The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES」にも参画、国内外のアーティストと連携したアート展のディレクションに携わっている。 

The 10th FUKUSHIMA, Nippon AWAKES 

株式会社Two Doors



Kapiw&Apappo

(ステージ出演ミュージシャン)

 

阿寒湖アイヌコタン出身のウポポを歌う姉妹、床絵美と郷右近冨貴子。kapiw/カモメ、apappo/花という意味のアイヌ語。幼少の頃から、地元阿寒や祖母から伝承されてきた歌を中心に、民族楽器ムックリやトンコリも交えつつ、アイヌの歌の魅力を伝えている。 2011年より姉妹二人の活動を開始。全国各地にて公演の他、海外公演も多く、これまで様々なジャンルのミュージシャンとの共演も行ってきた。2016年には二人での音楽活動が始まるまでのドキュメンタリー映画「kapiwとapappo~アイヌの姉妹の物語」が公開されている。妹・郷右近冨貴子は先だって、世界の口琴名人9人の中の一人に選ばれた。



kawole(かおる)

(ステージ出演ミュージシャン)

 

奈良生まれ。南米先住民の歌の文化を求めてペルー、ボリビア、アルゼンチンを旅し、各地の先住民音楽家たちと交流。帰国後ギタリストのギジェルモ・リソットとの活動や、アルゼンチン大使館後援により来日したドゥオ・エル・バルコンとの関西ツアー等、様々なミュージシャンとの共演の傍ら、水と光と祈りをテーマにピアノ、チェロのトリオによるニューアルバム「agua y luz 水と光」を発表。現在は日本唯一のカント・コン・カーハ(カーハと歌う歌)の歌手として各地でのコンサート活動のほか、生まれ故郷奈良の民俗古謡を歌い継ぐ活動、世界の民謡を訪ねる活動、詩の朗読や声の瞑想など、多岐にわたる活動を続けている。



廣海充南子

(美術家・アート講師 兼ディレクター)大阪府生まれ

17歳、ダライラマ法王の話を聞いてから、現代の曼荼羅の世界を身体表情(舞踏)、細密画により表現を始める

バックパックを背負い旅をしている途中、20才スマトラ津波を体験し死生観が変わる、大学中退、スペインにて創作活動を続ける。自身の作品は国内外にて発表を続けている

ロンドンにてアール・ブリュット(一般的には、障がいを持つ方のアート)本来は美術教育を受けていないアートに出会い、帰国し、福祉の世界に飛び込む

重度知的障害自立支援員として働き、のちアート講師、兼ディレクターとして現在も施設を回っている

表紙インタビュー掲載誌 kyoto journal#92

YouTube



きしもとタロー

(ステージ出演ミュージシャン)

 

世界各地の笛を用いた演奏活動の他、笛の製作・作曲・弦楽器演奏、講演や執筆、近年は大阪大学などで共生学の講師も務めるアーティスト。幼少の頃に出会った南米アンデス山岳地域の音楽をはじめ、ケルト文化圏・中欧・東欧・アジア諸地域と、古今東西の笛に出会いながら録音物を作らず15年近く活動を続け、2004年から作曲作品を集めたアルバムを続けてリリース。2000年オーストリア公演、2003年ウズベキスタン東洋音楽祭への招聘、2011年スロバキアの国際文学祭への招聘、2018年スペイン・アルテアでの夏の音楽祭への招聘など、国内外で活動を拡げ、現在はコーカサス地域の笛を研究中。 



- 古来の山里に想いを馳せるタイムワープ -

11月6日(日)11:05~12:05 トークショー②


守田敏也

同志社大学社会的共通資本研センター(宇澤弘文教授主宰)客員フェローを経てフリーライター。福島原発事故後、国内各地や欧米などで放射線防護と原子力災害対策の取材と講演を行う。兵庫県丹波篠山市、滋賀県米原市で原子力災害対策委員も担う。

ブログ「明日に向けて」 

YouTube「もりもりチャンネル」で情報発信。著書『内部被曝』『原発からの命の守り方』『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』など。



高室幸子

一般社団法人パースペクティブ共同代表

根底にあるのは、人と自然のサステナブルな関わり方や、自己よりもっと大きなもののいとなみの象徴でもある、「工藝」へのまなざし。工藝は日本の社会、価値観、意識を映し出す「鏡」であると位置づけ、教育プログラムやツアーを企画してきた。大量生産で生まれた均質な工業製品の溢れる社会的背景の中で、モノづくりへの親近感や、自然との関係性の中に身を置くことのできる感性が失われてきていることに危機感を感じ、2019年6月、パースペクティブを設立。自然とつながるモノづくりのあり方を事業として表現。



福山和人

京都弁護士会、京都法律事務所所属。 元京都弁護士会副会長。立命館大卒。伏見区生まれ。宇治市育ち。左京区在住。元高校球児。御近所の揉め事から建設アスベストや原発差止めなどの大型訴訟まで何でもやるマチベン。座右の銘は“笑う門には福来たる”



形川健一(なりかわけんいち)

 自然農家・百姓見習い

大阪出身。27年間海上自衛隊に勤務。2012年アフリカ派遣を機に自衛隊に疑問を感じ2014年に依願退職。持続可能な農的暮らしを探し日本・世界各地を巡り、2017年広島県三次市の古民家にたどり着く。

冬水田んぼでお米を、その畔で大豆を育て、山から木を切ってきて建材や薪に…、消費に頼らない自分で作る暮らし!百姓を目指している。

ベテランズ・フォー・ピース(VFP)終身会員

VFPジャパン共同代表



廣瀬圭治

20代はバイクで放浪の日々。映像クリエイター、グラフィックデザイナーを得て、2003年大阪でデザイン事務所設立。企業ブランディングを手がけてきた。2012年徳島県神山町へ移住し田舎暮らしをはじめ、丸10年。2013年に森と水源を守る取り組み「神山しずくプロジェクト」発足。新しい価値のプロダクトを産み、町を将来につなげる活動を続けている。GOOD DESIGN 2017。イタリア国際デザインコンペ A'Design Award 2019 ソーシャル部門 金賞受賞。2021年、専門ストアオープン、二人目の職人育成をスタート。

神山しずくプロジェクト

 



曽 緋蘭  Tseng FEILANG

ソーシャルデザイナー

サンフランシスコ Academy of Art University でデザイン思考を中心とした工業デザインを学び、後に William Sonoma 社でインテリアのブランディングデザインを行う。帰国後はオムロンヘルスケアで健康機器のデザインディレクションを担当。IOT健康機器のビジネスモデルの可視化、事業企画からアプリ、プロモーションにいたるクリエイティブディレクションを手がける。2016年より独立、京都市京北の里山古民家に住み、地域の魅力を引きだすコミュニティデザインを行っている。現在は株式会社ROOTS代表、世界中の学生や専門家を里山へ招き、サステナブル事業の研修プログラムを企画運営。地域事業者とともに地域課題を解決するビジネスデザインを国内外の教育機関と連携し若手の実践の場を提供している。