《世界の音楽会》

YORDAN MARKOV/ヨルダン・マルコフ(DANCHO/ダンチョ)…ガドゥルカブルガリアの弦楽器ガドゥルカの演奏家。愛称ダンチョ。ガドゥルカの中心地であるトラキア地方のノヴァ・ザゴラ市出身。7歳の頃よりガドゥルカを習い始め、17歳には町の舞踊グループのアンサンブルとして活躍。シューメン大学音楽科卒業後、ノヴァ・ザゴラ市の音楽教室でガドゥルカとソルフェージュを教える傍ら、近くの村の子供たちに歌を教えたり、ライブ活動を行ってきた。2006年1月に来日後、まだまだ日本では馴染みの薄いブルガリア音楽を紹介しようと、全国で幅広い活動を始める。『ヨルダン・マルコフ・ブルガリア五重奏団』『BALKAN』等で演奏活動を行う他、ソロ、デュオ等での演奏活動も行っている。

※ガドゥルカ:ブルガリアの弦楽器で、桑の木で作られており、旋律を奏でる4本の弦と10本の共鳴弦が張られている。

石坂史郎…タンブーラ

ブルガリアの弦楽器タンブーラの演奏家・舞踊家。19歳で民族舞踊に出合い、1979年踊りの勉強のためにブルガリアに渡り、ショプスキーアンサンブルに入団。1986年国立プロヴディフ芸術学校に入学(民族舞踊科)、ブルガリア舞踊の理論と実践を学ぶ。1989年ダンサー兼歌手のヌーシャと結婚。1990年に帰国、以後コンサート、イベント、ダンスセミナー、ブルガリアツアー等の活動を行う。2019年ブルガリア共和国より「黄金の月桂樹賞」を拝受。

※タンブーラ:中央アジア発祥、ペルシャ経由でブルガリアなどバルカン半島諸地域で用いられるようになった弦楽器。8弦4コースで、長い竿を持つ。

佐藤圭一…アフガン・ラバーブ

中近東のウード、アフガニスタンのラバーブ、ヨーロッパのリュートなど様々な弦楽器を操る演奏家・作曲家。学生時代ルネッサンス・リュートの奏法を習得後、西洋音楽の源泉である中近東の音楽に魅かれて、アラブ、トルコ、イランなどの楽器と音楽理論を学ぶ。アフガニスタンを中心に世界各地の伝統曲を演奏するかたわら、オリジナル楽曲の作曲・編曲を手がける。2007年にやぎちさとと共に日本で唯一のアフガニスタン音楽を専門に演奏するユニット「ちゃるぱーさ」を結成、全国で通算400回に及ぶコンサートを行う他、カルザイ大統領来日時の大使館での演奏をはじめ、マスーディ アフガニスタン国立博物館前館長の東京藝大名誉教授就任式での演奏、グル・ザマン師の日本公演でのサポートなど、アフガン音楽の紹介と普及に努めている。2018年秋のロンドン公演の後、2019年5月に2NDアルバム「文明の十字路」リリース。2020年2月に練馬区で開かれた「中村先生をしのぶ会」では故中村哲医師を追悼して加藤登紀子氏らとともにアフガニスタンの楽曲を演奏する。HTTPS://WWW.FACEBOOK.COM/CHALPASAH/

※ラバーブ:アフガニスタン独自の撥弦楽器。桑の丸太をくり抜いて山羊や羊の皮を張って作る。3本の主弦の他3~4本の伴奏弦、18~21本の共鳴弦が張られている。

やぎちさと…歌、トンバク

美しい旋律に絡む言葉の響きと詩の奥深さに魅せられてアフガニスタンの歌を歌い始めて以来、アフガニスタンの音楽や文化を紹介する活動を続けている。パーカッションを演奏しながら、公用語であるダリ語とパシュトゥ語で歌われるその歌は、世界中のアフガニスタン人の心を掴んでいる。パーカッション奏者としても各方面で活躍中。2007年に佐藤圭一と共に日本で唯一のアフガニスタン音楽を専門に演奏するユニット「ちゃるぱーさ」を結成、全国で通算400回に及ぶコンサートを行う他、カルザイ大統領来日時の大使館での演奏をはじめ、マスーディ アフガニスタン国立博物館前館長の東京藝大名誉教授就任式での演奏、グル・ザマン師の日本公演でのサポートなど、アフガン音楽の紹介と普及に努めている。2018年秋のロンドン公演の後、2019年5月に2NDアルバム「文明の十字路」リリース。2020年2月に練馬区で開かれた「中村先生をしのぶ会」では故中村哲医師を追悼して加藤登紀子氏らとともにアフガニスタンの楽曲を演奏する。HTTPS://WWW.FACEBOOK.COM/CHALPASAH/

※トンバク:イラン音楽で使用されるコブレット型の木製の枠に皮を張った打楽器。アフガニスタンでは同様の楽器を素焼きで作り、ズィルバガリ(腋の下)と呼んでいる。

QAIS ESSAR/カイス・エサ―…アフガン・ラバーブ

カイス・エサーは(一説では2500年程前)からアフガニスタンで使われている)アフガン・ラバーブの演奏家であり、作曲家・プロデューサーでもある。1STアルバム『THE GREEN LANGUAGE』(2014)は瞬く間にアマゾン1位のベストセラーとなり、続く『TAVERN OF RUIN』(2016)、3RDアルバム『THE GHOST YOU LOVE MOST』(2018)は批評家から絶賛された。長編映画やテレビ番組にもオリジナル楽曲を提供しており、2021年のアカデミー賞ノミネート作品『THREE SONGS FOR BENAZIR』では作曲を担当した。 2017年、ノラ・トゥーミー監督にスカウトされ、彼女のゴールデングローブ賞とオスカーにノミネートされた映画『THE BREADWINNER』(アンジェリーナ・ジョリー製作)のオリジナル曲を作曲。『THE CROWN SLEEPS』でカナダ映画賞の「最優秀オリジナル曲賞」を受賞。また、OBIE賞を受賞したニューヨークのニュー・オハイオ・シアターのアイス・ファクトリーで上演されたミュージカル『TEAR A ROOT FROM THE EARTH』は、完売となった。ニューポート・フォーク・フェスティバル、SXSW、ケネディ・センター、ツリーフォート・ミュージック・フェスティバルなど、世界中のフェスティバルでも紹介され続けている。

※ラバーブ:アフガニスタン独自の撥弦楽器。桑の丸太をくり抜いて山羊や羊の皮を張って作る。3本の主弦の他3~4本の伴奏弦、18~21本の共鳴弦が張られている。

増田真吾…カーヌーン

アラブの琴カーヌーンの演奏家、作曲家。幼少時にピアノを始め、音楽活動においてもピアノやキーボードを演奏していたが、世界の音楽への興味から2009年に日本のアラブ音楽の奏者に薦められ、その年の夏にエジプトへ渡航しカーヌーンを始める。エジプトの他、チュニジア、トルコ、ギリシャ、スペイン等さまざまな国へ渡航し、カーヌーンの奏法及びアラブ音楽やトルコ音楽等の旋法体系マカームを学ぶ。2017年よりドイツの国際都市ベルリンへ拠点を移し、アラブ音楽やトルコ音楽に限らず、ジャズやクラシックなどさまざまなバックグラウンドを持つ多数の音楽家と共演し、ジャンルを超えた活動を展開している。近年はマカームや西洋音楽理論をはじめ世界のさまざまな音楽の要素を取り入れた作曲活動にも力を入れており、自身の参加するバンド「JAPAL」等でも演奏している。2019年9月にはベルリンで開催されたワールドミュージックのバンドのコンテスト、2. CREOLE CONTESTにJAPALで参加、入賞を果たす。時にはダルブッカやフレームドラム等のハンドパーカッションも演奏し、2022年よりブルガリアの斜め笛カヴァルも始めている。

※カーヌーン:アラブ諸国やトルコなどで用いられる、ツィターに似た台形型の琴で、爪で弾かれる。弦の駒の下には羊の皮が張られており、独特の響きを持つ。

永田充…ダラブッカ、ほか

パーカッション奏者。アラブの片面太鼓「ダルブッカ」に、国内で先駆けて取り組み、日本を代表する奏者として知られる。アラブ音楽、ベリーダンス音楽シーンで活躍するほか、周辺地域の打楽器と音楽にも造詣が深い。これまで様々なステージ・メディアに出演。他ジャンルとの共演も精力的に行い、全国各地での講師活動など、民族打楽器の魅力を広く伝えている。20年に渡って和太鼓の演奏にも携わり、日本発のパーカッション奏者なればこその表現を追求している。NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」、NHK・BS「地球テレビ エル・ムンド」、毎日放送「CATCH!!」、映画「燃えよ剣(2021)」、FUJI ROCK FESTIVAL、JARASUM INTERNATIONAL JAZZ FESTIVAL(韓国)など、出演多数。

※ダラブッカ:アラブ諸国やトルコなどで用いられるゴブレット型の太鼓で、起源はメソポタミア時代といわれる。現在は金属や陶器等で作られたものがある。 タパン:東欧諸地域で使われる大きな太鼓

きしもとタロー…ブルール、シュヴィ、フルイエル、ブズーキ他

12歳で南米アンデス山岳地域の縦笛を自ら製作し学び始め、その後ケルト文化圏や東欧、アジア諸地域の様々な音楽文化を学びながら作曲を行うようになる。15年ほど録音物を作らずに各地で演奏活動を続けた後、2004年に初の作品集「ハルノヒ」、2006年に「ホシノウエデ」、作詞作曲作品を集めたアルバム「ヒライタ、ヒライタ」をリリース。2000年にはオーストリアのブルゲンラント州での公演、2003年にはウズベキスタンの古都サマルカンドにおける東洋音楽祭への招聘、2011年には中欧スロバキア・ブラティスラヴァにおけるヤン・スムレク国際文学祭への招聘演奏等、その演奏と作曲作品は国内外で高い評価を受けてきた。演奏活動の傍ら各地で講師を務め、大学でも教壇に立つ他、各地で文化や意識変革に関する講演も行っている。2013年に音楽作品とエッセイがセットになった「空のささやき、鳥のうた」を発表、現在は南コーカサス・アルメニアの笛を研究している。

※ブルール:アルメニアの斜め型の笛 シュヴィ:アルメニアの縦笛 フルイエル:ルーマニアなどで使われる縦笛 ブズーキ:ギリシャの弦楽器、当日はギター型に作られたものを使用

熊澤洋子…バイオリン

東欧各地の音楽をはじめ、幅広いジャンルで活動するバイオリン演奏家。4歳でバイオリンを始めた後、東欧ロマ(ジプシ-と呼ばれて来た人々)の音楽に出会い、ルーマニアを始めとする東欧文化圏・バルカン諸地域の多彩な音楽に取り組むようになった。2003年にギターとのユニットで初のCDを発表、2004年にはルーマニア・ブルガリアへ渡り現地をフィールドワークした。その後東欧のフォークダンスの研究家やベリーダンサーとのコラボレーションを数多く開催しながら、ジプシー・スウィング、ジャズ、ロック、ポップス等、様々なアーティストの活動に参加。2008年に東欧諸国の音楽を集めた初のソロ・アルバム「恋のうたがきこえる」、2014年にセカンド・アルバム「わたしをよぶこえ」をリリース。2011年スロバキアのヤン・スムレク国際文学祭への招聘、2018年スペイン・アルテアでの夏の音楽祭への招聘など、国外でも活動を拡げている。

(2023.8.1

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